ぬるガノタが買う -コミック版 ADVANCE OF Z 4巻 -

ティターンズの正義と信念、仲間の絆を描いた「機動戦士ガンダム　Advance of Z -ティターンズ
の旗のもとに-」で”みずきたつ”氏が作画を担当するコミック版最終巻となる4巻を購入しました。


すでに電撃ホビージャパンでは、連載が終了しており、ムック本も完結し、先月、小説版が上下巻
2冊が発売されましたが、最後のメディアとなるコミック版も4巻で完結となりました。

コミック版は、小説版と比べるとおおまかなストーリーは同じだが、登場人物や設定も異なっている。

第4巻は最終巻ということもあり、コミックの最終巻でよくある”詰め込み”が行われている。











第3巻と比べると1.5倍のボリュームがある。


第4巻は、ジオン軍残党ガブリエル・ゾラがエゥーゴに参画し、1巻で登場したジオンの残党兵である
女性兵士ヒルデガルド・スコルツェニー少尉との出会いからグリプス戦役終結までが描かれている。

このタイトルは、機動戦士Zガンダムでは敵対勢力として描かれていたティターンズ側で戦っている
将校を主人公に描かれている為、かなり違った視点からエゥーゴ見ることができる。













ジオン軍の残党であるガブリエル・ゾラは、エゥーゴに参画する際、ジオン独立というプライドを
捨てきれないものの、アクシズの行動を待つだけの物資もなく、また兵達の疲弊も激しい。あくまで
ティターンズ（ガンダム）と戦うという目的を最優先した結果の参画、という葛藤が見られる。
そして、エゥーゴに参画したもののエゥーゴの主力MSは、ジムⅡなど連邦の機体であるが為に
嫌悪感を感じながらも、連邦製のアッシマーに搭乗する。
そして、常軌の画像にあるとおり、ジオンのMSの系譜に名を連ねる”リック・ディアス”に「申し分ない」
と武人らしい言葉を発する。
やはり、エゥーゴに参画したジオン軍の面々には、連邦の主力は敵の機体以外に感じられなかった
のかもしれない、と新しい主観が発見できる。


もう一人、連邦軍からエゥーゴに寝返ったマキシム・グナーは、ネモ・カノンを駆り、主人公達の前に
たちふさがる。













顔がもう、ネモじゃない。


と、ここで小説版とコミック版の相違点をあげます。

・ジオンの女性兵士ヒルデガルド・スコルツェニーの存在
・連邦軍マキシム・グナーがマーフィーと対峙
・オードリーが連邦軍のクーデターに巻き込まれる
・テオドロ・ウルバーニ技術大尉の存在
・ハンターがTR-6で出撃後、積極的にコロニーレーザー争奪戦に参加している
・コロニーレーザー争奪戦の際にT３の母艦がアスワンになっている

などがある。


しかし、裁判編のコミック化もして欲しかった。裁判編があってこそ、このタイトルの真の物語が
完結すると思う。彼らの仲間というモノがどういうものだったが裁判編に集約されている。グリプス
戦役編だけだと、ただの戦いだけを描いた作品になってしまい、良作ではあるが私が気に入って
いる大半が失われてしまう。
是非、コミック化してほしいものです。しかも短期集中連載で。


と、最後にみずきたつ氏が描いたオードリーのティターンズ制服姿を。













(　・∀・)ｲｲ!!



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