衝撃！イングランド代表、EURO2008予選敗退に考える

ワールドサッカーファンにとって、来年開催されるEURO2008はワールドカップに
次ぐ、ナショナルチームの激しい戦いが見れる楽しみな大会だと思います。

そのEURO2008にサッカーの母国゛イングランド゛がまさかの予選敗退し、
出場権を逃すというサッカーファンに衝撃的なニュースが流れました。奇しくも、
我らのU-22日本代表が北京オリンピック出場権を取得した数時間後に・・・。

サッカーファンの多くは、やはり強豪リーグがある国が出場して欲しいと思う。
（ま、強豪が出場できないっていう、厳しさがあるからこそ、本大・予選がおもしろ
いんですけど。）イタリア・スペイン・ドイツ・フランス・オランダ、そしてイングランド、
ここらへんは、ミーハーな方も含め、本大会出場をもっとも期待された
国だと思います。

その期待され、ルーニー・ベッカム・ジェラード・ランパード・テリーと多くの選手を
抱え、熱狂的な（ときに狂信的な）サポがいて、なぜ、出場権を得られなかったのか？

多くの識者が声高に問題を提起しているのが
「プレミアリーグのビッククラブで主力となっている
イングランド人（代表）が少ない」
というイングランドが抱えている現状が今回の結果を招いた、という。

たしかに近年、アーセナル・チェルシーでリーグ戦でスタメンにイングランド人が
一人も名を連ねない、という出来事がありました。
調べてみたら、今回のEURO2008予選で召集されたイングランド代表の
メンバーでビッククラブ(マンチェスターＵ・チェルシー・アーセナル・リヴァプール)の
選手の割合は、約４０％の対し、スペイン代表は、(レアルマドリード・バルセロナ・
ヴァレンシア・アトレチコマドリード、海外組のビッククラブ所属)約６０％、イタリア
代表は(ＡＣミラン・ユベントス・インテル・ＡＳローマ)５５％でした。

ビッククラブに所属し、主力選手となっていれば国内はもちろん、ＣＬなどの
国際経験を得る事が出来、またスター選手とのプレイで成長も期待できると
思います。
やはり、ビッククラブでのイングランド人が多くならないとＷ杯南アフリカ大会も
危ういのでは・・・。

それと、イングランドの長年の問題である世界的ゴールキーパーの不在は、
もっとも大きな影響を与えていると思います。予選敗退となった対クロアチア戦
でも致命的なミスを犯し、失点したカーソンにしても代表に名を連ねたＧＫに
信頼を置けるＧＫがいない。

イタリアには、ブッフォン、フランスには、クペ、スペインには、カシジャス、
ドイツには、ヒルデブランドなど強豪国には、強豪クラブに所属するＧＫがいるのに、
イングランドには、中堅クラブ・もしくは残留を争うようなクラブに所属するＧＫ
しかいない。
イングランドのＧＫ育成事情は、どうなんでしょう？

これらの問題を考えると実に脆い大国なのでは？と考えてしまいます。
この敗退を糧に、もっと強いイングランドに成長してくれれば、と思います。

セレブ・ベッカムは嫌いだけど、サッカー選手ベッカムは好きだったので、
ＥＵＲＯ２００８で”落ちぶれたスター”の汚名を返上して欲しかったです・・・。


[関連記事]
チェコのバロシュ、時速２７１ｋｍを記録。ゴール前なら無敵
モウリーニョ、名古屋グランパス監督に就任！？
名門アヤックスが示したプロを越えたサポーターへの対応
セビージャ所属、プエルタ選手死去に伴うサッカー界のいい話
続・セビージャ所属、プエルタ選手死去に伴うサッカー界のいい話 
ついにチェルシー、モウリーニョが退団