オススメサッカー漫画 「GIANT KILLING」 レビュー

私は、ガノタでオタクでサッカーバカなわけですが、そんな私にとってサッカーとオタクを繋げるモノ
は、とうぜん「サッカー漫画」になるわけです。
私は、出版されているほとんどのサッカー漫画に目を通しています。それがたとえ、単行本2巻で
終了したマイナーサッカーマンガでも・・・。（たとえば、「U-3０」とかね。）
「キャプテン翼」に始まり、「Jドリーム」「俺達のフィールド」「ファンタジスタ」「ORANGE」、最近で
いえば「エリアの騎士」など、どれも私の琴線に触れ、涙し感動し胸を焦がした作品ばかりです。
（現在のキャプ翼には、大いに不満がありますが）


そして、つい最近になって私が読み始めたサッカー漫画が「GIANT　KILLING」です。

サッカー漫画の基本は、主人公はフィールドプレイヤーで高校サッカーから始まり、いずれは日本
代表に駆け上っていく、というのが王道ですがこの「GIANT KILLING」は、Jリーグ（仮想リーグです）
が舞台で主人公は、なんと”監督”！













もちろん、選手達は一癖も二癖もある選手ばかり。しかし、ちゃんと監督として選手個々の能力を見て
おり、サッカー通にも十分納得の出来る内容となっています。













主人公”達海猛”は、ETU（EAST　TOKYO　UNITED）の元選手でイングランドでの監督経験を引っさげ
てチームに戻ってきた若手監督（35歳）。ETUは、1部リーグの底辺をウロウロしている貧乏クラブ。代表
選手どころか外国籍選手ゼロ、前監督もフロント批判してチームを離れるほどの弱小チーム。そんな
チームに戻ってきたのが元チームのアイドルである”達海猛”です。

このサッカー漫画が面白いのが監督からの視点というのもあるのですが、サポーターが抱える問題点を
取り上げてる点です。現実でもある若者中心に結成されたサポーター集団が連敗中のチームをバスを
取り囲むなどの威圧的な行動や、同チームの他サポ集団への敵対意識、もしくは高圧的な対応など、
日本サッカーでも良く見られる問題をこの漫画でも見てとることができます。


私は、週刊少年チャンピオンで連載されていた「ORANGE」が大好きで、日本のリーグを題材にした
サッカー漫画をもっと増やして欲しいと願っています。高校サッカーでは、同じ世代だけのサッカー
ですが、こういったプロサッカーを題材にするとベテランがいて、若手がいて、サテライトがいて、
海外選手がいる、そういったいろんな世代、いろんな人種がサッカーでそれぞれが目指すべき場所
にむかっていくのは、とても面白い、と思っています。


ただのサッカーバカにしか、面白くないかもしれませんが、是非、サッカーに興味のある方は手に
とって読んで観ていただきたいです。サッカー漫画の奥深さ・幅の広さを堪能できる漫画だと思い
ます。


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