少しずつ着実に、オタク街から普通の街へ、変ってしまう秋葉原

今、秋葉原大きく変ろうとしています。いや、小さな変化が積み重なりいつの間に大きな変化になって
いてるのかもしれません。

オタク街、もしくは電気街として日本のみならず世界にも街の名前が知られることになった秋葉原。
名前が知られるごとに増えていく一般の観光客、海外からの観光客、今では秋葉原で観光バスを
見かけない日がないくらいの観光地となっています。
一昔前は、オタク街という名は非難や嫌悪の目で見られていて、一般の方からすれば近寄りがたい
街で、しかしそういった一般の方が近寄らないからこそ、オタクと呼ばれる人種にとって一般の目を
気にせず歩ける街だった、と思います。
しかし、そのオタクへの懐疑や嫌悪の目線が緩やかになるにつれて、一般の方のオタクへの目線は
珍しいモノを見る興味の対象へと変化し、それにともないメディアが秋葉原を題材にすることで
秋葉原自体の価値が加速度的に変化していきました。
様々な異質の空間が秋葉原にはあり、「秋葉原に行けば、なにか面白いことがある」という一般
にもオタクにも共通の想いがあった、と思っています。











しかし、アノ事件以来、秋葉原は進化を止めたかのように、アキバらしさが急速に失われていき、
今では単なる観光地になりつつあります。
アノ事件が影響している、とははっきりとはわかりませんが少なからずきっかけにはなったの
しょう。

今、秋葉原に次々と”アキバらしくない企業”が出展してきています。

何がアキバらしくて、何がアキバらしくないか、というのもあると思うのですが少なからずアキバに
長年通い続ける私にとって、アキバの風景に異質なモノと思う店舗が増えてきています。
街が変化することは当たり前のことで、また多くの人が集まる場所であれば変化と進化は必然
であることは理解していますし、集る人々によって街は別の街へと変っていくものだと思って
います。











ただ、現在の秋葉原で行われている変化は、”オタク街”という看板を利用した企業たちが一般の
方が多く集る街に利益を追求する為にだけなのでは？と危惧しています。
おそらく、秋葉原の街は、街に訪れる人数ほどの街に落としていくお金は多くないのでしょう。
だからこそ、その多く集る人々の財布を目当てに”アキバらしくない企業”が出展してきている
ように思えています。
もちろん、確信もなければ憶測のレベルですし、変っていく秋葉原に、少しつまらなくなった秋葉原
に対する愚痴なんだとも、思っています。











ただ、秋葉原の街、オタク街・電気街と呼ばれた街が誰も反発できないように、かつ静かにゆっくり
と変っていくのに、ものすごい寂しさを感じたりしています。
一気に”オタク街は危ないので、秋葉原の街を普通の街に変えます！”って誰かがいってくれた方が
反発も出来ますが、本当に小さな変化の積み重ねになると、何ごともなく、または普通にいつのまにか
受け入れてしまいます。











もちろん、秋葉原を普通の街にしたい！と思ってる人がいることも知っています。
ただ、今のままでは地域に根ざさず利益を追求する企業によって、秋葉原は食い荒らされ残る
のは、”世界のオタクの聖地”と呼ばれるだけの中身のない形骸化した街の姿だけのような気が
します。
もちろん、これらは私一人の個人的な意見です。











もちろん、今起きてる変化が企業だけのせいではなく、秋葉原にいる人たちの影響であることも
わかってるつもりなんですけどね。











紳士服アオキが出展したみたいですけど、アキバでスーツ買う人、いるのかな？



































ジーンズメイトさんがアソビット跡地に出展して来ましたが、
堂々と「アキバをファッションタウンに」って謳ってるみたいです。
オタク街潰す気マンマンですね。













従業員にアキバらしい人を募集しているみたいですが、実際はカジュアルな人が働いてそうです。











街がいつまでも変らないのは健全じゃない、と思うので変化を受け入れていかなきゃならないん
でしょうね。寂しいですけど。











何年かしたら、”世界のオタクの聖地”という言葉だけが独り歩きして、オタクが消えてしまった
ファッションタウンが出来てしまっているかもしれませんね。

ちょっと前に見つけた昔の秋葉原の写真です。
すこし、この写真のせいでノスタルジックになってしまったから、こういった記事を書いたんですが










最後に、この記事はあくまで私個人の意見です。