東アジア選手権 日本ＶＳ韓国 ぬる速評

2月23日(土)　日本代表　１　－　１　韓国代表


今日の試合は、東アジア選手権初優勝のかかっていたのは言うまでもありませんが、それよりも
岡田ジャパンになって始めての”同レベル以上”のライバルとの貴重なガチ試合。正直、負けたく
ない。気持ちを出して欲しい。スキルよりメンタルを前面に出して欲しかった。


まず、韓国の戦い方に少し、かっこいいと思ってしまいました。いや、本当に日本に負けたくない！
とわかる戦い方だったと思います。少なからず、引き分けでも十分に優勝を狙える状況にあり、
それでも「日本に負けたくない、勝ちたい」という戦い方を見せてくれた、と思う。特に先制してから
守りを重視するのではなく、”日本の息の根を止める1点”を少ないリスクを負いながら戦って
いた。
日本も中澤の素晴らしいパフォーマンスを見せ、本当にギリギリのレベルで戦っていましたが
中澤のパフォーマンスを無駄にするかのような中盤でのミスが多かった（簡単にボールを奪わ
れる・パスミス・フォローしない等）。もう少し、中盤でしっかりとキープできれば、先制点後の韓国
のカウンターを押さえられたのでは。どちらかと言うと日本は、自ら苦しい状況を作っていたよう
に見えた。


しかし、苦しいながらも田代のヘッドや内田のＰＡ内への侵入、そして憲剛のミドルも素晴らしか
った。そして、北朝鮮戦でも記事に書きましたが日本代表に必要な存在になりつつある日本の
背番号１０”山瀬功治”。まだ、中盤での鍔迫り合いの時に輝くプレイはできていないが、バイタ
ルエリア付近およびＰＡ内での彼の仕事は際立っていてる。今日のゴールは、Ｊリーグでのいつ
ものプレイ。山瀬らしいゴールだった。本当に背番号１０が俊輔の指定席ではなくなった、と思う。

１－１の状態で残り10分当たりからパワープレイに入った日本。しかし、日本代表の決定力不足
に隠れた長年の弱点・パワープレイに迫力が無い。もちろん、前線に長身もしくはパワフル選手
がいる必要もあるけど、日本はその前にパワープレイに入った時点で簡単なミスを繰り返して、
ボールを相手に渡すことが多い。今日もパワープレイを担うべき、田代・矢野の二人がブレーキ
をかけていた。急ぐ気持ちが先行しすぎて足元がおろそかになっていた。以前、風間八宏氏が
「日本は、残り10分の戦い方ができていない」というコメントがあった。この試合は、まさにその
いい例だった。

とりあえず、優勝すると言う前提で戦った以上、引き分けは”敗北”と同義。悔しいです！！

最後に大会の総括を。
結果は出なかったが、強化と言う観点から見れば山瀬の台頭、内田の成長、安田の意識改革、
加地の逆サイド適正、憲剛の必要性など、多くの収穫はあった。それに中国戦での勝利は、
チームをひとつにするきっかけとなるかもしれない。収穫と修正を持って、各人がＪリーグでの
更なる成長を期待したい、と思います。
でも、優勝して欲しかった。優勝の方が得るものが大きい。特にできたてのチームにとっては。


次は、ゼロックスカップだ！


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